2011年02月26日

新HSKに関して

今年から、旧HSKがなくなり、新HSKに統一されるらしい。
新しくなるのでHSKも進化するのかと思ったら、どうもそうではないらしい。
従来は基礎、初中級、高級の三種類の試験があり、等級も1〜11級まであったが、新HSKは1〜6級までで、4級が中級相当、6級が高級相当。
費用は、旧HSKが200元〜400元。新HSKは150元〜650元。級が高くなると値段も上がる。さらに、新HSKは口述試験が別枠で、高級だと400元かかる。だから、6級+口述を受けると、1050元かかる。
試験時間は、旧HSKがヒアリング、リーディング、総合の合計で110分。新HSKが、ヒアリング、リーディングの合計で80分。さらに作文がそれぞれ30分ほどある。旧HSKはさらに口述が20分ある。

試験の難易度は、旧HSKの方が高い。新HSKが全科目合計で60点以上取れれば合格なのに対し、旧HSKは高得点を取れれば数字の大きい級を合格できるが、一つの科目が極端に低いといくら他の科目で高得点を取っても上の級は合格できない。新HSKは例えばヒアリングが全然できなくても6級合格することはできるが、旧HSKでは全ての能力が高くないと8級等は合格できない。
だから、日本人なんかは漢字が読めるので、中国に留学してきていきなり新HSKの6級を受けて受かってしまうこともある。

新HSKの口述試験もかなりレベルが低いらしい。
聞いた話では、中級の口述は、まず録音を聞いてそれを復唱する。それから一枚の絵を見せられ、その絵を見て話を2分間で言う。絵の内容も、雨の日に女の子が傘を持ってバス停で立ってる、というような日常的な光景で、難しくなりようがない内容らしい。
高級の口述も、旧HSKよりは全然簡単らしい。旧HSKの高等の口述は、「広告は大衆にとって害を与えるものかそれとも利益を与えるのか」とか、「女性は結婚後も働き続けるべきか」とか、そういう問題を3分間で言わないといけない。

つまり、新HSKは旧HSKよりも値段が高いうえに試験時間は短く難易度もかなり簡単になっていて、合格基準も欠陥があるという、どこもいい所のない試験のように思える。
一般的には、後から出てきたものが前のものより劣る、ということはないんじゃないかと思うが、今回はどうやらそういうことがあってしまったようだ。
そもそも、HSKを運営する組織は、旧HSKは北京語言大学だったが、新HSKは「国教委対外漢語教学発展中心」、略称「漢弁」という組織が運営する。この「漢弁」は政府系の組織で、国の普通語の普及に権力を持っているらしく、国外への普及に多大な貢献をしてきて、莫大な利益を得られるHSKを組織設立以来あの手この手で強奪しようとしてきた。そして2010年に完全に手中に収めたようだ。
北京語言大学が長年研究開発し、運営してここまで普及させたHSKを、後から入ってきて国家権力で商標権と運営権を横取りしてしまった。長年かかってHSKを育ててきた大学の関係者にとっては無念だろう。
細かな経緯は「追記」に張り付けた。長いので中国語のままだが。

中国に来て何年もたち、中国国内の事情もある程度わかってきた。
近頃政府がいろんな業務に資格制度を設けている。工場でいえば爆発や危険作業などの安全事故が絶えないので、危険物取扱や特殊作業設備の資格などは近年監視を強化している。これらは当然やるべきことだ。
しかし、安全監督研修を受けた者についてや、役所に自社のデータを統計して報告するための資格などもあり、こういう人が会社に1人以上いないと処罰される。この辺になるとよく分からなくなる。
資格を設けて業務に従事する者の能力を客観的に保障しようとすること自体はいいのだが、それに役所がカリキュラムを作って研修を行い、役所がテストするのがよくない。
役人にとっては、研修費用と受験料、証書発行料などが手に入ればそれでいいようで、資格の真の目的や合格者の質なんかはどこかに飛んでいってしまうのだ。

政府の役人たちは何とか手段を講じて収入源を増やそうとしているように思える。賄賂に対する取り締まりが年々厳しくなっているので、資格ビジネスにも手を伸ばしているのだろうか。
まあ我々にとってはHSKがちゃんと客観的に中国語の能力を測れて学習のモチベーションを高めてくれる試験に育ってくれればいい。「漢弁」HSK強奪事件の顛末
ラベル:中国語
posted by からみもち at 02:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 中国語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月15日

HSK成績等

蘇州はすっかり夏模様っぽい。 少し前までは日中の気温だけが高く、掛け布団一枚で寝ていると明け方に寒くて目覚めることがままあったが、近頃は暑くて目覚めることがある。 しかしこれから梅雨が来るらしいので、また涼しくなるようだ。 HSKの成績が発表されていた。 HSKのホームページで成績がチェックできるようになっており、まったく便利な世の中になった。 結果は、こんな感じだった。 HSKseiseki.jpg 9級だ。 あれだけ勉強しないで取れてしまうのだ。おまけに総合点数も悪くない。 普通にやってれば10級取れたんじゃないだろうか。 やはり読解は厳しかった。回答した問題数から考えたらこんなもんだ。 しかし合格ラインには何とか届いていたのでよかった。 合格ラインに届かない科目が一つでもあると、級がもらえないらしく、それを考えると結構厳しい。 この中で、作文が実は合格ラインぎりぎりなのだ。 その他の科目は合格ラインを超えているので、もしかしたら採点員がお情けで合格点にしてくれたのかもしれない。 ただ作文は文法的間違いもなく、段落も三段に分けて順序立てて書いたので、不合格にする要素もない。 もう少し複雑な言い回しや四字熟語などを使うようにしないと高得点が狙えないかも。 しかしなんでヒアリングとかこんな点数取れるのか理解できない。 わけわからなくても、マークシート四択なので、なんとかなってしまうのだ。 試験制度を改善したほうがいいんじゃないか。 IMG_1006.jpg 全然関係ないが、金庸作品集。最近ネット通販で買いそろえた。 あと、『射雕英雄伝』と『碧血剣』を買えばすべてそろう。 この文庫サイズのものがその辺の本屋では売っておらず、ついに耐えきれずネットで揃えてしまった。 ネットで買ってしまうと手軽すぎて、本を探す楽しみがないので、基本的に使わないのだが。 金庸の本は、荒唐無稽なうえ含蓄があるのが面白い。 食事しながら読んでいてもすぐ入り込めるので、普段から手放せない。
posted by からみもち at 02:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 中国語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月01日

聞き間違いあれこれ

上海は、先週から梅雨入りしている。
梅雨は、こちらでも「梅雨(mei yu)」という。
しかし雨の降り方は日本とだいぶ違う。
日本では弱い雨が長々と降る感じだが、こちらの雨は数日溜めて一気に降る。
それこそ熱帯地域のスコールのように、お盆をひっくり返したような大雨が降る。
雨が降り出すと10数分で道路に水が溜まり、車が走ると波が立つようになる。
天気予報だってまるで当てにならない。
毎日雷雨の予報を出してるのだが、降るのは数日に一遍。
雨のない日が数日続き、今日もどうせはずれだろ、なんて傘を持っていかないと、大雨に降られる。
本当にちゃんと予想する気があるのか、疑問だ。
梅雨だからとりあえず雨で予想しとけ、っていう感じなんじゃないかと勘ぐりたくなる。

梅雨の到来と共に、上海は一気に暑くなった。
最低気温25℃、最高気温35℃くらいの日が続いている。
おまけに湿度も高いので、最近夏ばて気味だ。
こういう時はやっぱりナスを食べるべきだろう、と思って食堂で注文する。
茄子炒肉(qie zi chao rou)」(ナスと肉の炒め物)を注文したところ、ケチャップのかかった肉炒めが出てきた。
ケチャップのことは、「茄汁(qie zhi)」という。、番茄(トマト)の汁、という意味だ。
つまり、「茄汁炒肉(qie zhi chao rou)」(豚肉のケチャップ炒め)と間違えられたのだった。

こういうことは大連に住んでいた頃にもたまにあった。
青椒肉丝(qing jiao rou si)」を頼んだのに「京酱肉丝(jing jiang rou si)」が出てきた、ということが何回かあった。
京酱肉丝」とは、細切り肉を甜麺醤で炒めたものと長ネギを北京ダックみたいに薄い皮にくるんで食べる料理だ。
大連では、青椒肉丝より人気のメニューだ。
おまけに大連の人はあまりピーマンを食べる習慣がないみたいだ。
上海では京酱肉丝なんて見かけないので、起こりえない間違いだ。

上海のような南方では、「zhi」「chi」「shi」のような巻舌音をあまり強調しないという。
だから、「zhi」と「zi」の違いによる「茄汁」と「茄子」のような間違いは起こりやすいんじゃないか。
さらに、上海方言に関した間違いもある。
以前あったのが、バスに乗って4元払おうとして「四块(si kuai)」と言うと、3元で済んでしまう。
上海のバスは、運行距離が長いものは車掌さんが乗っていて距離で払う金額が変わる方式を採っている。
車掌さんが4元を3元と聞き取ったのか、バス料金が安くなったかだ。
しかし「(san)」と「(si)」は発音が全然違うし、安くなるなんてありえないし、おかしいと思っていた。
よくよく観察したら、3元のことを上海方言で「三块(se kuai)」と言うんじゃないか、と思い至った。
それからは、目的地までの距離が長い場合は、目的地のバス停の名前を言うか、もしくは指を4本出しながら「四块」と言うようにしている。

それなりに中国語が上達したんじゃないか、なんて思いこんでると、こういう入門編のところで通じないことがある。
こういうのはこっちで暮らしてる限り終わりがないんじゃないかな。
posted by からみもち at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月16日

真牛!

「牛(niu2)」という言葉が最近流行っているという。
意味は、「すごい」という意味だ。
使い方は、
这个人真牛!(こいつは本当にすごい!)
というように使う。
良い意味だけではなく、悪い意味にでも使える。
厉害(li hai)」と同じ意味みたいだ。
ある人が、一般人より突出した行いをしたときに、特にこの言葉を使うらしい。
由来は、牛は目的に向かってまっすぐ突進するようなイメージがあるかららしい。
日本でいうイノシシみたいなイメージだ。

「真牛!」な行動を紹介している画像があった。
「牛」とはどういう事を言うのか、少しは理解の足しになると思う。
2006中国九大牛人

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命綱なしで綱渡りしている。
子供を抱いたおっさんはロープに掴まってもいないっぽい。

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なんとなく「牛」だということは伝わる。青空の下パソコンを裸で扱うじいさん。

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こういうシーンを、バックトゥーザフューチャーかなんかで見た気がする。

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小龍女か!

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金輪大王か!

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よく見ると、す巻きになってるのはブタだ。

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ここまで来るとSFの世界だ。どうやって積んだのか?

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2つのペットボトルを逆さにして坐っているところに、研鑽の跡が見える。

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これは最後にほっと一息つける感じだ。

「牛」な人達だからできることである。
くれぐれもまねしないようにしよう。
posted by からみもち at 01:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 中国語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする