今年は抗日戦争ものドラマがやたら多かった。 テレビをつければ何チャンネルかはやってる感じだった。 例えばこのドラマ。
今年かなりヒットしたドラマだが、タイトルがきつすぎるので見る気が起きない。 もうテレビが見れないので、今年は乏しいテレビライフを送っていた。 見てたのは専ら上海の生活チャンネルと、《家有儿女》というドラマ。 そんななか、この《地下交通站》だけは見た。
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このドラマは、抗日戦争時代の山西省あたりの村の食堂が舞台。
この村が日本軍の勢力地で、日本軍や日本軍に味方する中国人などをねたにした喜劇だ。
喜劇というより、ドリフ風のコントか。
登場人物は、「皇军(鬼子)」や「汉奸」の他、食堂の店員や八路軍など。
その食堂(鼎香楼)の店員の一人が八路軍の工作員で、日本軍の悪巧みを暴くのが基本のあらすじだ。
しかしこの日本軍の描かれ方が憎めない感じになってて笑える。
話す日本語がひどい片言なのは当然だが、なにかあると「バガ!」と言って部下をひっぱたく。
ひっぱたかれた部下は、「はいー!」と言って直立不動になる。
これがお約束になってて、なんか笑ってしまう。
日本軍とそれに味方する中国人達はモラルが低く、食堂の勘定を踏み倒したりするが、八路軍は決して民衆のものを奪ったりせず、むしろ民衆の作業を率先して手伝いし、捕虜も優遇する、というように描かれている。
しかし逆に八路軍が模範的過ぎて、このドラマでは日本軍たちの方に親近感を感じる。
抗日戦争版《武林外伝》という位置づけらしい。
同じ英達という人が製作しているということだが、確かに似ている感じはする。
ところでこの舞台の食堂の名物は、ロバの肉だ。
ドラマの中で普通にうまそうに食べてるので、どんなものか興味があった。
そこで、買ってみた。
ロバの肉だ。11元。
中身は、こんな感じ。
油はかなり融点が高く、冷めると常温で固まってしまう。
味は、どこかで口にした、それも食べ慣れた味だった。
何だろう、とよく考えてみた結果、コンビーフの味だという結論に達した。
この肉の繊維の感じもコンビーフっぽい。
でもコンビーフよりさっぱりしてて美味しいんじゃないかという気がした。