2011年07月20日

新彊での旅行近況

喀什(カシュガル)まで来た。ここは、中国の一番西の果ての大都市だ。
基準時間は北京なのに経度はかなり西なので、ここでは日の出が7時半、日没が10時半だ。
自分は朝起きるのが遅いので、なんか昼間が長くなったような感じでうれしい。
ハミから新彊に入って以来、トルファン、ウルムチを経由してここまできたが、それぞれ特色があって面白い。
トルファンはものすごい暑く、日中は45度くらいの気温があり、最高50度まで上がる。かと思うとウルムチは半袖半ズボンでは肌寒いくらいだ。
カシュガルは昼間は30度以上になるが湿度は低く、夜はエアコンなしでも何とかなるくらいの気温で、結構過ごしやすい。
ウルムチはさすがに漢民族が多いが、トルファンやカシュガルなどの小規模の都市ではウイグル族(維吾爾族)がほとんどだ。ここカシュガルでは、人口の90%がウイグル族、8%が漢民族、残りはその他の民族だという。町中ウイグル族の衣装を着てウイグル語を話す人たちばかりで、看板もウイグル語表記が必ずあり、他の国に来ているみたいだ。
食べ物は、ラーメン、ナン、羊肉、牛肉が主で、それから、果物が豊富。西瓜やハミ瓜や南瓜その他各種瓜、モモやブドウなどもおいしい。
ラーメンと言っても、スープに入っているものではなく、茹でた麺に肉、トマト、ピーマン、玉ねぎ等で作った具材を載せる。見た目も味も、自分の家でスパゲティミートソースを作ろうと思って失敗したような感じだ。
また、「ナン」と言ってもインドカレーと一緒に出て来るような形ではなく、ピザの生地のようで、中心は薄くカリカリしていてゴマや孜然がまぶしてあり、香ばしい。
こういった食べ物は中世のイスラム教国との争いの中でイタリアに伝わったらしいが、なんかイタリア料理の原形を見ているような気がする。
羊肉も他の土地で食べるよりくせがないように思う。なんでも、南彊の羊肉は、世界で二番目に大きいタクラマカン砂漠がある盆地で育っており、緑が少なく、羊は草を食べるために、少し食べては移動し、また少し食べては移動し、と運動が多くなるので、脂肪の少ない歯ごたえのしっかりした肉質になるのだそうだ。
まあたしかに美味しい気もする。最近は若干飽きてきて、野菜炒め等の中華料理を食べることも多いが。

今はカシュガルの麦田青年旅舎に泊まっている。無線LANがやはりあり、ネットTVで日本女子代表がワールドカップで優勝した場面も見ることができた。
部屋に鍵をかけず、部屋にもロッカーが付いていないので、それが心配だが、そのほかはまあまあ快適に過ごせている。
新彊のホテルもネット環境は良好で、それはよいのだが、部屋でちんたらネットをやって外に出ない日もある。
実際どこにも出かけないとお金を本当に使わないのだ。宿代100元、水が1.5元、食事が一食10元、果物が5元、とすると一日130元弱しか使わない。
いくら旅程の決まってない目的のない旅行でも、だらだらしないで外に出た方が残るものがあるので、抗う努力をする。
引きこもり防止のため、わざとドミトリーに泊まったりもする。
そうすると外に出るんだけど、郊外まで繰り出す気力はないので、無為に町をぶらぶらして過ごす。
まあ外に出ても中にいるのとたいして変わりはないわけだ。
タグ:旅行 新彊
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2011年07月05日

敦煌の宿や食べ物等

敦煌には、蘭州から列車で来た。「旅行快速」と銘打つ列車で、夜8時半くらいに蘭州を出発し、翌日12時くらいに敦煌に着く。軟臥で383元かかった。「旅行快速」のわりには結構古く、テレビも付いていないしトイレも結構汚い。
敦煌駅は市中心から12キロ東にあり、路線バスで3元で市中心に行ける。タクシーでも10元と安い。

宿は、敦煌国際青年旅舎をとった。4人部屋で45元。
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ここはとにかく清潔でおしゃれ。まさしくユースホステルという感じだ。
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4人部屋も、清潔で一人ずつかぎ付きロッカーがある。コンセントもそれぞれのベッドに2つずつある。エアコンはないが、夜はそんなに熱くない。トイレ、シャワーもきれいで、4階の屋上で洗濯物も干せる。
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こういう共用スペースも当然ある。文句なしに快適に過ごせる。ユースホステルを出ると何もないが、北に少し歩けば「敦煌風情城」という屋台が並ぶ区画に着く。そこにスーパー等もあるので不便はない。

もう一軒、「梦驼铃(夢駝鈴)青年旅舎」と言うところに泊まった。これは、「敦煌風情城」の真っただ中、イスラム寺院の一本西の道にある。
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フロントが3階で結構分かりずらいが、看板が出ている。
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フロントを抜けると、こういう中庭がある。休みに入った中国人学生たちが昼間はここでちんたらと過ごす。
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ここでは個室に泊まった。120元。テレビ、エアコンはないが、無線LANがある。
この宿はまったりとした雰囲気がよい。老板娘がまた感じがよく、フロントで受け付けした後部屋を片付けてくれた。何で全部自分でやるんだと聞いたら、掃除する人たちが昼食食べに行ってる、と言ってた。宿泊客たちもずいぶんなついていた。
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この宿は何と言っても立地がよく、夕方からは、宿を出ると目の前に屋台街が広がっている。すごく便利だ。

敦煌の特産は、この時期は何と言っても「李広杏」が旬らしい。今の時期(7月)は敦煌の至る所で売られている。
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由来は、西漢の大将軍李広が西域に遠征してきた時、この果物で兵士たちの喉の渇きを癒したところから来ているという。
味は、ネクタリンと似ているが、ネクタリンより甘みが強くておいしい。皮を剥かずにそのまま食べるので、よく洗わないといけない。
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左が李広杏。右はネクタリン。

主食では、やはりラーメンがメインだ。「敦煌黄麺」というのが名物らしい。
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こういう名店街みたいのが、先ほどの敦煌風情城の北、陽関東路の南にあり、そこに色々食べ物屋が入っている。
敦煌はロバ肉も名物らしく、「醤驢肉(ロバ肉のロースト)」と黄麺を食べた。合わせて45元。
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黄麺は、文字通り黄色がかった麺で、普通の白い面よりも腰があって歯ごたえがしっかりしている。卵でも入っているんだろうか。中国で食べた麺の中でも一番おいしい部類に入る。日本人好みの麺なのかもしれない。
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「醤驢肉(ロバ肉のロースト)」。ロバ肉は北京で食べたのよりかなりおいしかった。ローストした肉に肉汁が滴っているのが素晴らしい。味は牛よりもくせがない感じだ。右下の辣醤と左下のニンニクを混ぜ、それにロバ肉をつける。ビールに合う。
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というわけで、ビールを飲む。ご当地の「西涼ビール」。西方のビールは、沿海のより若干濃いのではないかという感じを受ける。
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黄麺を凉拌で食べる。黄麺のモチモチ感が引き立つ。

敦煌は新彊料理屋もたくさんあるが、まだまだ西に進路を取るので、飽きないように食べないでおいた。
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2011年07月04日

拉卜楞寺(夏河)

夏河は、甘粛省の省都蘭州の南に位置し、蘭州からバスで4時間強行ったところにある。
この夏河のある地区は、チベット族の自治区で、チベット仏教寺院の「拉卜楞寺(ラプロ寺)」というのがある。
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この寺が結構大きく、中国の旅行本では、「拉卜楞寺は世界最大のラマ教学府で、チベット仏教格魯派の六大寺院のうちの一つでもある。6つの経院、84の仏殿、500余りの経綸房、10,000余りの僧侶の宿舎があり、2万9千体余りの仏像、6万巻余りの経典、壁画、刺繍、巻物等珍品宝物の類は数知れず……」などと紹介されている。
欧米人や中国人のバックパッカーも多い。蘭州から、拉卜楞寺に寄り、朗木寺(寺院と鳥葬が見られる)を通り、若爾盖(黄河の一番目の大曲が見られる)を通り、松潘(九寨溝が近い)に着き、成都まで抜けるコースが人気なようだ。自分は九寨溝はもう行ったし、鳥葬と言ってもそんなに都合よく鳥が飛んできたりしないようだし、そう都合よく死体があったりもしないので、拉卜楞寺だけ見て蘭州に引き返すことにした。

蘭州から夏河までは、蘭州南バスターミナルから出発するバスで行った。値段は今年の2月から一気に2倍くらい値上がりしたようで、70.5元だった。
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夏河県公用型バスターミナル。なんか大げさだ。
夏河の町は、基本的にこのバスターミナルがある通りだけで、ここをさらにまっすぐ行けば、徒歩でも20分ほどで拉卜楞寺についてしまう。タクシーでも、2元払えば拉卜楞寺まで行ってくれる。宿や食堂もこの通り沿いにほとんどある。
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泊まったのは「拉卜楞紅石青年旅舎」。建物がチベットっぽくてとても雰囲気がある。
ここは、拉卜楞寺の手前の川沿いの道を南に少し歩いて、看板があるところを左折した、少し奥まったところにある。
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フロント。内装も雰囲気がある。
泊まったのは6人部屋で、35元。部屋は清潔なのだが、トイレとシャワーがひどかった。シャワーのお湯がぬるく、使えるシャワーは3つで、そのうち2つがシャワーじゃなく管からそのまま出るだけという、あれだけベッド数があって普通のシャワーが1つだけという状態だった。トイレも、全て中華式(仕切りはしっかりあり、水洗式)で、汚いうえに電気がつかない。ユースホステルだということでトイレとシャワーの確認を怠ってしまったのが悔やまれる。
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この宿は裏手に食堂があり、この食堂がかなりポイント高い。内装も非常に雰囲気があり、旅行者が喜びそうなメニューをそろえていて、蠅も飛んでいないし、値段も控えめだ。
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康巴面片。8元。ラザニアみたいなやつと羊肉やししとうや春雨等が入っている。まあまあそれなりにおいしい。そのほかに鍋料理や炒め物等も一通りそろえていて、さらにコーヒーやミルクティーやデザートもそろえている。雨が降ってやることがない時などはここでずっと過ごしていた。

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拉卜楞寺の周囲は塀に囲われており、こういうくるくる回るやつ(何て言うのか分からん)が取り付けてある。当地のお年寄りで拉卜楞寺の外壁沿いにこれらを回して歩いている人が本当に多く、興味をそそられた。
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拉卜楞寺の僧侶居住地区の風景。石畳にでもなれば、また風情が増すと思うが、この町はどこもかしこも舗装中なのだ。
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拉卜楞寺の入場口をはいってすぐのところにある大きなお堂。昼食時なのか、僧侶たちが昼食を食べていた。羊の乳を固くしたような白いものを食べていて、羊の乳の香りが強烈だった。
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こういう絵を見るといかにもな感じでテンションが上がる。
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弥勒仏殿。ここも結構大きな建物。
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外壁沿いを歩くお年寄りたち。念仏か何かをぶつぶつ唱えながら歩いている。
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くるくるを回すお年寄りたち。本当に民族衣装を着てる人が多い。杖をついた人も多く、くるくるを回すと何かの御利益があるんじゃないかとおもうが、聞けなかった。
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貢唐宝塔。中には大きな仏像が安置されている。ここだけ入場料が必要。10元。
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拉卜楞寺の裏手から。雨が降ってきてしまったが、写真を見るとそれなりに風情がある。
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拉卜楞寺の南の川向うの丘から。この丘は見晴らしがよく、地元の小学生や僧侶も登って休憩してた。
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ここ夏河は、高度が2900mあり、空は曇りがちだがやはり青い。
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拉卜楞寺外壁一周巡礼の終点付近。この3連のお堂のくるくるを回せば、最終コーナーを曲がり後は直線でゴールインだ。

この拉卜楞寺外壁一周くるくる回しを、意味も分からずやってみたが、大体40分くらいかかる。その間、時計回りで回らないといけないが、右手でずっとくるくるを回すので、それなりに荷重があるし時間がたつと結構こたえてくる。それに3000メートル近い高地なので、息切れもする。毎日続けていたら右手を中心にかなり鍛えられるのではと思ったりもした。

拉卜楞寺は大体半日あれば一通り見て回れるが、このお寺は地元民の生活に本当に密着している感じがあり、町自体も民族衣装を着ている人が多いし、のんびりと楽しめるところだ。
タグ:旅行 寺院 甘粛
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2011年06月30日

蘭州

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蘭州は、甘粛省の省都で、西安から列車で北西に6〜8時間行ったところにある。
蘭州市都市部の標高は1,500メートルくらいあり、ひげそりクリームの泡はすごい勢いで噴出し、早歩きを続けると軽く頭痛がする。
6月29日現在で、気温は19〜26℃と、過ごしやすい気候だ。
蘭州の町は黄河流域の細長い盆地に位置し、南北を小高い山に挟まれている。

蘭州といえば、なんといってもラーメンだ。
蘇州でも、「蘭州拉面」の店がやたらあり、味もまあまあだ。
蘭州ラーメンの特徴は、イスラム教徒が口にできるように、豚を使わず、羊肉か牛肉を使う。スープも牛とショウガや胡椒などから作り、薬味で香菜、ネギ、ニンニクの茎等をのせる。麺は、うどんを細くしたような白い面で、基本的に手打ち。安いしそこそこ美味しいので、お腹がすいたけど特に食べたいものがないような時に、店が視界の中にあれば利用することもある。
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蘭州の街中で、「ラーメンの像」を発見した。宇都宮の「餃子の像」を連想させる。
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近くで見るとこんな感じ。

蘭州に来て以来、一食も欠かさずラーメンを食べ続けている。やはりいろんな店で食べ比べてみないと蘭州ラーメンを堪能したとはいえないのだ。
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その中でも、この「金鼎牛肉麺」は蘭州を代表する店のようなので、入ってみた。他の店より高めだけど清潔だ。
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牛肉ラーメンに卵をトッピングした。9元。
味はと言うと、まあ美味しいんだけど、蘇州の蘭州ラーメンと比べて特に美味しいとは思わなかった。これは、蘭州のほかの店で食べても同じだった。
中国では田舎よりも都会で食べる方が料理はおいしい、というのを密かに持論にしているのだが、図らずもここでもそうなってしまった。
山西省の刀削麺や雲南、広西の米粉麺はご当地の方がおいしかったので、ご当地は例外だと期待していたが、蘇州の蘭州ラーメンも遜色なかった。蘇州のラーメン文化度は予想以上に高かったということか。
蘭州が勝っているところを挙げれば、スープがそれほどくどくないところか。見た目も、白濁スープの上に赤い辛み油が部分的に乗っていて、ちょっと上品だ。

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蘭州は新彊に近く、イスラム文化圏と接しているため、このような建物も町のところどころに見られる。
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甘粛省博物館に行った。身分証を見せて無料で入れた。でも、中にあるのは、こういう陶器と恐竜の化石のレプリカだけ。さすが無料なだけのことはある。
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「黄河の母」像。黄河のほとりにある公園にある。意図はよく分からない。しかしこの黄河沿いの散歩道はよかった。
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木陰が多く、吹く風もからっとして心地よく、標高が高いためか空の色も結構きれいで、歩いていて気分がよい。
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気分がよかったので遊歩道で売ってたヨーグルトを飲んでみた。まあ普通だった。5元。
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羊の皮を浮袋にした筏。これで黄河を遊覧できるらしい。しかし利用者は一人もいない。まあ普通にモーターボートの方がいいよな。
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水車なんかもある。これは今でも動いていて、5元出せばトウモロコシを実際に粉にしてくれるようだ。
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中山橋。「黄河第一橋」の異名があるらしい。何を持って第一としているのかは知らない。
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中山橋の上から黄河を望む。黄河もここまで上流に来るとそんなに大きくない。

蘭州は、思ったより過ごしやすそうな町だった。標高が高いので夏でもそれほど気温が上がらず、狭い盆地の中にこじんまりとまとまっていて、観光もしやすい。列車やバスの切符を買う時も、田舎にありがちのいいかげんな対応をされることもなかった。さすが省都というところか。
posted by からみもち at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行観光(中国北西部) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする