2013年05月25日

Kindleを中国で使う

こないだ日本に帰った時に、kindle Paperwhiteを買った。
アマゾンが販売している、いわゆる電子書籍端末だ。
というのも、旅行に行く時に本を持っていって、飛行機の機内とか待ち時間とかその他乗り物の移動時での手持ち無沙汰を解消しているのだが、本が結構かさばる上、持っていった本をすべて読み終わってしまい、旅の途中でバンコクの本屋とかで値段が上乗せされた日本語の本なんかを買ってしまうことが何度かあった。

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これらが、今までの旅のお供の金庸全集。この中の5冊くらいをいつも持って旅行に行く。
でももう何度も読んだし、そろそろ他のものも読みたい。『笑傲江湖』『倚天屠龍記』なんかは4〜5回読んだんじゃないか。

というわけで、中国のamazonにもkindle本があるので、kindleがあれば日本語だろうが中国語だろうがどこでも本が読めるぞ、と思い至った。
タブレットでいいじゃないかという意見もあるが、まずバッテリーの持ち時間が、起動したまま最低2日間は保ってくれないと使えないのと、"Paperwhite"は本物の紙に書かれた文字を読むように目に優しいという評判を目にし、本当かどうか分からないけど旅行では使えそうだからとりあえず買ってみることにした。

それで今上海でkindle Paperwhiteを使ってるんだけど、なかなかよい。
確かに長時間見ていても目が疲れないんじゃないかと思えるし、バッテリーの持ち時間も十分ある。
何より、電子書籍という形でも日本語の本がかなり自由に安価で手に入るのはやはりすごい。
今までは、高い輸送費に加えて税関で課税されてさらに高いお金を払わないといけなかったので、仕事等でどうしても必要なもの以外は手が出せなかったが、これからは文芸書や新書などにも手を出せる。
普段、上海で地下鉄に乗ってKindleで本を読んでいても、覗きこんでくる中国人はいない。ちょっと珍しいものがあるとすぐズケズケと見てくる人たちなのだが。
今はスマホやらタブレットが普及していて、みんな何かしらの画面を見ているので、珍しがられないのかな。
行き帰りの移動時にずっと日本語の本を読めるのは気持ち的にプラスが大きく、外出の煩わしさ億劫さを抑えてモチベーションを若干高めてくれる。
読んでる本は、今のところ、『半七捕物帳』を無料でダウンロードして読んでいる。これがすごいおもしろい。
作者の岡本綺堂という人が明治時代の人で、江戸時代の人々の生活習慣や思考パターンなんかが作品の中でそのまま活きていて、それを現代人が読んでも注釈なく楽しめるという、それだけとっても素晴らしい作品だと思う。
無駄な心理描写もなく、一話一話が淡白に終わっていくのも好みに合っているのかな。
まだまだ無料の本がたくさんあるので、当分楽しめる。まことにありがたい。

中国でKindleを使っているからこそ起こる困ったことも若干ある。
Kindle端末から直接amazonのアカウントで書籍を購入しようとしても、なかなか成功しない。ものすごく遅い。
そもそもパソコンで中国から日本のamazonにアクセスしてもかなり遅いので、これはKindle本体のせいではないと思う。
だから、現在の使い方は、パソコンで日本のamazonにアクセスして電子書籍を購入し、するとWifi経由でKindle本体に自動的に配信されるので、そうやって使っている。

もう一点、とても困ったのが、中国語の電子書籍が読めない。
というのも、Kindle本体が中国で販売されていないため、Kindle端末に書籍をダウンロードできない。
中国のアマゾンでもKindleブランドで電子書籍を売ってるのだが、AndroidとiPad、iPhoneのアプリケーション用のしかなく、そしてその両方とも持っていない。
中国のアカウントではKindle本体では電子書籍を利用できないのだ。
日本のアカウントで入ると当然日本の本ばかり。
というわけでKindleを買った意味が半分なくなってしまった。
Kindle本体が中国で発売されるのをじっと待つしかない。

残念ながらKindleの一件で、Android、iphoneに比べたWindows Phoneのマイナーっぷりを身に沁みて感じてしまったわけだが。


ところで、今使っているNokiaの800Cもそろそろ使い始めて一年、使いづらい部分もいくつかある。
@ WORDとかEXCELファイルを移せない。一旦SkyDriveにアップロードしてから携帯端末にダウンロードしないといけない。以前のWP6.xではUSBメモリと同じ使い方ができたのだが。
このSkyDriveの仕組みがよく分かってないので、時間割表やレポートなど普通のファイルはいいのだが、自分のパスワードを管理しているファイルは一旦アップロードするのは抵抗がある。
A Flashを再生できない。普段は携帯で動画なんか見ないので関係ないが、旅行に行った時に夜中暇なので見ようとすると、「flashに対応してない」というメッセージが出て、悲しい思いをする。
B ブログの更新ができない。というか一応メールで更新できるんだけど、ひらがな以外全部文字化けしてしまう。時間が空いた時に気軽に更新、ということができない。
C いろんなアプリケーションが使えない。Kindleもそうだけど、LINEとかも使えない。WindowsPhoneだと"tango"というソフトになるのだが、誰が使ってるんだこれ、という状態。まあそれ以前に無料通話で通話する人がそもそもいないのは問題だ。

そうは言っても、日常使っていて基本的な用は全て足りているので、不満は大きくない。
ネット接続もスムーズだしフリーズもしないしアプリケーションの更新もしっかりやってくれる。
携帯電話に出るときに、携帯が顔面に近づくと画面が暗転して接触しても反応しなくなるのが、細かい所まで気を使って設計してるなという感じで好感が持てる。
『Nokia地図』『Nokia駕車』『Nokia公共交通』の3つのソフトが、外出時にかなり役立つ。
『Nokia駕車』はカーナビ。普段使ってるカーナビだと地図が古くて道があるはずなのになかったりすることもままあるが、これはまだ比較的新しいので、セカンドオピニオン的な使い方ができる。
『Nokia地図』はGPSで現在地が表示される地図。表示も細かくスクロールも滑らか。国外の地図も表示できるので、ローミングでカバーされてる国であれば役立つと思われる。
『Nokia公共交通』は、交通機関を調べてくれるソフト。目的地を入れれば、バスや電車などどれに乗ればいいか、時間はどれだけかかるのかを何種類か表示してくれる。『Nokia地図』と連動して路線地図も表示してくれる。中国国内では現在72の都市で使えるらしい。蘇州や寧波でも使えたし、精度も正確。更新するのも大変そう。

なんだかんだ言って、WordやExcelを含めた文書ファイル全般の移動には不便があるが、SNS等で自分の状況を逐一公表するような趣味もないし、旧来の携帯の使い方しかできないので、だからまあこれでいいんだと思っている。
十分便利だし、本来の通話機能で不便を感じないのは何にも増して大切なことだ。
Nokiaはちゃんとユーザーが使いやすいように作ってくれてソフトも定期的に更新してくれるので、安心感がある。
中国や韓国のメーカーみたいな焼畑農業的な商売には負けずに頑張ってほしい。


冷静に見ると、自分は前世紀の人間なんだなと感じる。
紙の本を持ち歩いていたのが電子書籍になり、旅行先で地図買って交通機関を調べていたのが携帯電話のソフトになり、便利にはなったがやってることの本質は一向に変わってない。
本当は今でも地図を買わないで携帯で済ましちゃうのにだいぶ抵抗がある。


【追記】
6月7日に、中国国内で、Kindle PaperwhiteとKindle Fire HDの販売が開始されたそうだ。
http://www.infzm.com/content/91376
試しに中国のアカウントで電子本を買ってみたら、我がKindle Paperwhiteに無事ダウンロード出来た。
こんなに早く願いが叶うとは。奇跡だな!
posted by からみもち at 02:04| 上海 | Comment(8) | TrackBack(0) | ショッピング・買い物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
100冊近く購入したけど、kindleストアの品揃えの少なさは勘弁して欲しい。中国語の本はいわゆる自炊(Scansnap等でPDF化して入れる)もダメなのかな?
読む本全部電子化してしまえば荷物にならないけどね。
Posted by b_s at 2013年06月02日 22:47
少ないか〜。上海の本屋なんか日本語の本が置いてないから、それから考えると十分かな。
スキャンしてPDF化ってすごく大変じゃない?
去年400ページほどの本をデジカメで撮影してOCRソフトで電子化する作業をしたら、誤字の校正が大変で、一冊終わるのに2週間くらいかかったよ。
Posted by からみもち at 2013年06月03日 23:58
こんにちは。中国(北京)に住む予定で電子書籍購入を検討している者です。
Kindleと楽天koboで迷っており、そもそもネット規制のある中国で使えるか気になってネット検索してたどり着きました。
Kindleストアは中国で普通に繋がるんですね?!VPN接続なしでできたのでしょうか?
また、Kindleは海外からの購入に冊数が限られているようで、5冊までできてそれ以上になるとロックかかると聞きました。国が違うとかで。
実際、制限なく好きなだけ買えたのでしょうか?
Posted by チーズ at 2014年04月18日 20:23
はじめまして。
Kindleストアは中国で普通に繋がっています。VPN接続もなしです。
中国から5冊以上も普通に購入できています。
ただし、タダの本ばかり購入してるので、金額が発生したらおっしゃるような5冊の制限があるのかどうかは分かりません。
Posted by からみもち at 2014年04月19日 17:22
こんばんは。
親切に回答ありがとうございます!
そうですか、繋がるなら安心です!でも上海と北京ではまた状況が違うかもしれないので過度に北京に期待しないようにしてKindle本体を買おうと思っていますが、ひとまず繋がりやすい方ということで一安心です(^O^)
Posted by チーズ at 2014年04月20日 00:42
ごめんなさい、途中なのに投稿押しちゃいました。

無料しかダウンロードしたことなかったんですね。(>_<)
わかりました、そこはこちらで覚悟して試してみます。
ありがとうございました!!
Posted by チーズ at 2014年04月20日 00:45
こんにちは。
私は浙江省の嘉興に住んでます。
日本語の本、アマゾンで買って読めるんですね。接続に問題ないか??聞いても??
POSTありがとうございます。
また、質問させてください。
中国のAMZONは、中国語ができないので、むりです。
Posted by とも33978 at 2015年05月25日 16:18
コメントありがとうございます。
返事が時間が開いてしまいすいません。
日本のアマゾンのアカウントでサインインすれば中国でも買えます。
接続も遅いこともありますが概ね問題ないです。
Posted by からみもち at 2015年07月10日 00:42
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