
鳳凰古城は、湖南省の西、貴州省との境界にある。
列車では、吉首で降り、バスで1時間ほど行く。
張家界からは、直通バスが1日2本出ていて、4時間ほどで着く。
しかし吉首まで行った方が本数が多いので、今回は吉首まで行きそこで乗り換えた。

鳳凰古城は古城と言っても川沿いにある旧市街が見どころで、半日もあればすべて見て回れる。
川沿いには城壁があり、そのわきには古い街並みが続く。

これは、「虹橋」。鳳凰と言えばまずこの橋が出てくる。
この辺の少数民族の町でこのような橋はよくあるようだ。
中はお土産屋が並んでいて、2階は茶楼になっている。

川沿いにはこのような建物が並ぶ。船で遊覧するのも風情がある。
鳳凰に着いて2日目は、一日郊外の見どころを回った。
現在鳳凰には旅行会社があちこちにあり、100〜200元程度でツアーを手配してくれる。
付近には峡谷や苗塞(ミャオ族の村)や長城などがあり、ツアーも何種類もある。
しかし今回は、ツアーを頼まず、車をチャーターし、郊外を回ってもらった。

最初に行ったのはここ。
「勾良苗塞」の料金ゲートを入ってしばらく進んだところにある。
なかなか神秘的な光景。

次に行ったのが、「勾良苗塞」。
門のところでミャオ族の娘たちがでむかえてくれる。
なんか歌を歌っていて、これが歌い終わると入場する方が何か歌い返す。
何を言っているかは全然わからない。
この村では、11時半から見世物がやっている。大体2時間くらい。

見世物の内容は、こういうのから始まる。
この絵は800元のところ特別に200元から、ということでオークションが始まった。
全く盛り上がらなかったが、手を挙げた人間が一人いて、競り落としていた。
このあと、400元とか600元とかの絵が続いたが、買う人はいなかった。
このまえに、当地の健康茶の宣伝販売なんかもあった。

これは、牛を挽いて回る踊り。このあともう1頭牛が出てきて闘ったりしてた。
そのほか、竹をリズムに乗ってまたぐ、日本でもあるような遊びをやったり、求愛の儀式の踊りをやったりしてた。

観客参加型の遊戯。気に入った相手の顔に土をつけ、おぶってまわる。
このほか、カラオケ大会とか、早着替え大会とかやってた。
こういうのになると中国人は喜んで参加するし見てる方も乗りがいいのでよい。

出し物も終わり、村を出て昼食をとった。
湖南料理は辛いので有名だが、辛いのばかりはお腹にこたえるので、ここではやはり定番のジャガイモの千切りをたのんだ。これがあるとやはり落ち着く。
その外には、レバーの炒め物や燻製肉の炒め物など。ご飯もおいしかった。

その後、「南方長城」へ行った。入場料45元。
なんでこの辺に長城があるかと言うと、このへんはミャオ族が多く住む土地なのだが、漢民族に従順なミャオ族と敵対するミャオ族がいて、敵対するミャオ族を防ぐため、明だか清の時代に作ったという。

北の長城より山はなだらかで城も高くなく、周りには水田が広がるのどかな長城だ。

長城の出城。
この長城は、ツアーのコースでは普通入ってない。
現地の人に言わせると、上っても疲れるだけということで、外から見て写真を撮って終わり、というのが普通らしい。
そういうわけで観光客は少ない。

夜は、川のほとりの宿に泊まった。左に見える「龍閣」という宿。
場所によっては満室の宿ばかりだったが、場所を移して探すと空きの部屋もちらほらあった。
川のほとりにあり、ベッドが3つあって1部屋120元だった。エアコンは別料金20元。

バルコニーから見える夜景。
夜景を見ながらゆっくりビールを飲むのもよい。
鳳凰古城は5年前にも行ったが、5年前に比べると商業化が著しい。旅行客、それも学生くらいの若者が多く、バーなどもたくさんできていて、落ち着いて古鎮の街並みを楽しむ感じではない。
その反面宿も多くなり、ツアーも多くなり郊外へ遊びに行くのには困らなくなっている。
こう商業化されてくると他の古鎮と変わらないかなという気もするが、周辺の観光地も特色があるし、やはりミャオ族の娘はかわいいので、楽しめるんじゃないか。
張家界と一緒に組み込んで2、3泊くらいすれば満足できるかな。

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まあ何がしたいかによるだろうね〜。
自然も一緒に楽しみたいんだったら麗江でいいかな。
平遥なんかは、郊外に昔の富豪の家がいくつかあって、明清時代の北方文化が堪能できると思う。
黄山近くの古鎮群、特に宏村なんかは素朴で清潔だし風景もよく宿泊施設も整っていて、純粋に静に古鎮を楽しみたいんだったらこの辺がいいんじゃないか。
まあ自分も古鎮を行き尽したわけではなく、今まで行ったところからしか言えないが。
とりあえず世界遺産のところに行っといたらはずさないと思うな。
世界遺産に登録してあるところは、やはり宿泊とか食事とか移動手段とかが揃ってるし、付近の見どころも豊富で、旅行者が満足できるようにうまくなってると思う。
ちなみに鳳凰は、やはり古鎮自体は麗江には及ばないかな。
古鎮としては基本的に川沿い+αしかなく、バーがあるといっても中国人の若者向けで、外国人の受け入れ態勢は、麗江とは比べ物にならない。
周辺の観光資源も多いんだけど、開発の仕方が間違ってるんじゃないかと思う。
古い建物や古い生活様式などは保存せず、見世物を増やして観光客を呼ぼうとする感じだ。
今回行ったら風景が結構変わっていて、ちょっとがっかりしたな。
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世界遺産って言っても蘇州の園林は微妙だと思うけど。
まあ身近すぎるからかな?
紹介もしたいんだけど、マニアックすぎていまいちよくわからないんだよね。
門の飾りがどうだとか、全体の配置がどうだとか、石や橋にそれぞれ名前がついてたり、ここからこの方向に向かってみると景色がどう見えるとか、ガイドを雇ってうんちくを聞かないと分らないことばかりだ。
鳳凰は初めて行けばすごい面白いと思うよ。
自分も前行ってよかったので今回も行こうと思ったわけだし。