武当山は、湖北省の西北、武漢からバスで5時間強のところにある。
この山は、世界遺産にも登録されているが、中国では道教の聖地として有名。
特に武術については、少林寺と並び称されるほど有名。
中国巧夫の代表、太極拳はもともとこの武当山で創始したといわれる。
元末明初の時代、「張三豊」という人物が作ったというのが言い伝え。
金庸の小説で武当山はよく出てきていて前々から興味があったので、今回行くことにした。
武漢まで飛行機で行き、それからバスで直接武当山までいった。150元。
その日は午後の6時くらいに武当山鎮に着いて、そのまま高速の出口で下ろされた。
そしてそのまま坂道を下って行くと、町がだんだんにぎやかになってくる。

その日はここに泊まった。200元。
部屋も都会のビジネスホテル並みにきれいで、なかなかよかった。

次の日は、この3輪タクシーに乗って、武当山へ行った。
一人2元で、大体5分もかからずに武当山入り口に着いた。
武当山の入場料は、閑散期料金の140元、中には旅客用観光バスが頻繁に出ていて、それに無料で乗れる。

正月の武当山はやはり寒く、零度以下なんじゃないかと思うほどだった。
帽子や手袋などはもちろんのこと、タイツも必要。
それでバスに乗って30分ほどで、終点の南岩景区に着く。
ここは、土産物屋や食堂や宿などがそこそこ集まっていて、山頂へ徒歩で上る場合はここが入り口になる。

まずは、ここに宿を押さえた。200元。
部屋は麓のホテル同様きれいで、お湯もきちんと出る。
エアコンの聞き具合はちょっと微妙だったが。
この南岩景区から頂上の金頂を目指す。
結局、10時ごろ上って、下りてきたのが4時ごろ、大体6時間くらいかかった。
山道は、黄山等と同様すべて階段で整備されているが、上ったり下ったりでそこそこきつい。

途中には、ところどころ道観があって、山道もそこそこ飽きさせない。

それぞれの建物が結構古く、これなども明の時代なので数百年前の建物だ。

張三豊の像。
それぞれの建物にひとつはある感じだ。
真武大帝が一番偉く、大体3番目くらいのポジションに張三豊はいつもいる。

道端にはこんな感じで木に赤い布切れがかかってたりする。
観光客が、布の両端に石を結びつけて投げてかけたようだ。
それを子供が取ろうとしている。掃除しているのか、それとも布を取ってまた売ろうとしているのか。

ここはもう頂上付近。
奥にそびえるのが、頂上(「金頂」)。
結構切り立ったところに建っていて、よくこんなものをこんな所に建てたな、という感動がある。

金頂からの風景。
いかにも中国の山、という感じだが、この朱塗りの厳しい建物は山頂にはなかなかない。

これは、山頂にある、「金頂」という建物。
屋根などが金色に塗られている。
堂内は撮影禁止なのだが、堂内は小さく、外から撮っても中の像が写ってしまうのに道士が腹を立て、布でガードしようとしている。
周りを囲っている竹は、触って1週するといいことがあるようだ。

山頂では、このありがちな鍵に名前を彫ってくれるやつがある。15元から30元くらい。
これを山頂の手すり等にくっつけて帰るのだ。
まあ達成感があるといえばあるのかもしれない。
それから、ここでおみくじを引いた。15元。
結果は、大吉だった。
一番普通というか、いいことばかり書いてあって面白みがない。
結局山頂を降りたのが1時過ぎで、お腹がすいたので頂上近くで食事をした。

食事といってもカップラーメン。値段は8元と安かった。
おまけに煮卵を1元でつけた。
これもありがちだが、山頂で食べるカップラーメンはうまい。
これが武当山で食べた一番おいしい食事だったかもしれない。
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まあ総じて、中国人のいるところ静謐はないね。
一応地球の歩き方なんかにも載っている所だし、案内板にも日本語が出ているので、日本人も来るんじゃないかな。まあ実際はぜんぜん見なかったけど。
やっぱり、よく行くよな、というのが正直な感想でしょう。
ただ、武当山は少林寺と並び立つ有名な武術の総本山なんだということは理解してもらって、武当山の持つ歴史の重みというものを行って感じ取れないと、そこまでして行く意味はない。
とか言っている自分がもうかなりマニアックなことに気づいた。
「武当山の重み」とか言ってる前にもっとメジャーな文化遺産は山ほどあるだろ。