いつの間にか春と梅雨が終わり、40度近い毎日が続いている。
梅雨って言っても3〜4日しか雨が降った記憶がない。

濱江公園から夕方の外灘を撮影。
退社後の7時くらいでもまだ明るい。
何故かトンボが大発生していた。
小さな点はハエみたいだけど全てトンボ。
エサがいっぱい飛んでるのかな。
この3ヶ月も特に何があるわけではなく、ダラダラと過ごしていた。
事務所のエアコンも快調で、昼寝するのが気持ちいい。
したことと言えば、買い物を多少したくらいだ。
一ヶ月前くらいに、日本人向けのスーパーしんせん館が浦東から撤退した。
日本人が少なくなってきたのか、しんせん館は浦西地区だけに実店舗を絞って、後は宅配サービスでカバーすることにしたようだ。
しかし、自宅が浦東の東のほうなので、宅配サービスの範囲内に自宅が入っていない。
乾物とか調味料などの日本食材だったらデパート地下の食料品売り場でも売ってるけど、納豆が困る。
デパート地下の食料品売り場だと、食材の回転率が悪いので、いつから置いてあるのか分からないような冷凍の納豆ばっかりだし、おまけに割高なので、手を出したくない。
というわけで、納豆を自宅で作ることにした。
いきなりぶっ飛んでいると思われるかもしれないが、自宅で納豆を造るのは意外に簡単らしい。
ただし、道具が多少必要になる。

道具その@。ヨーグルトメーカー。99元。
安いけど、40度くらいに温度を一定時間保ち続ける、というシンプルな機能しかない。

買うと、おまけでこの乳酸菌がついてくる。
買った時にこの乳酸菌でヨーグルトを作ってみたところ、お腹を壊した。
雑菌が混ざってたのか、それとも古かったのか。ヨーグルトを作るときは、容器とかを煮沸消毒しないといけなかったり、雑菌の混入に対してシビアだ。
納豆は、納豆菌が強いらしく、そこまでシビアではない。
そもそも、納豆自体1000年以上も前に藁に包んだ大豆が暑い中放置されてできたような代物らしいし、今でも東南アジアの田舎なんかで雑に作られて食べられているような食べ物なので、失敗することが難しい。
しかし、大豆を蒸して柔らかくしないといけなくて、それが圧力鍋を使わないと何時間もかかるみたいで、日常やるには手間なので、圧力鍋を買ってしまうことにした。

道具そのA。電子圧力鍋。2,299元。
パナソニック製のIH圧力鍋。低・中・高に圧力を調整でき、最大2気圧まで出る。減圧とかも勝手にやって、仕上がったら知らせてくれる。なかなか凄い機械。
中国国内メーカーの電子圧力鍋だと500元以内で買えるが、米の炊き方も細かく指定できてタイ米にも対応していて、それから安全装置も充実してるので、奮発して買ってしまった。

本体。真ん中の出っ張りを前後にずらしてロックする。操作も簡単。
納豆を作るためには、まず乾燥した大豆を買ってきて、8時間くらい水にさらす。
量は、乾燥大豆200グラムくらい。
それからようやくこの圧力鍋の出番。
高圧に設定して、蒸す。
機械の自動設定だと18分だが、少し固めの豆感が残っているくらいのほうが好みなので、13分で設定した。
実際は、プラス加圧と減圧の時間があるので、倍以上時間がかかるが、減圧が終わったらアラームで知らせてくれるので、とても気楽。
蒸し終わったら、豆の堅さをチェックする。指で簡単につぶせるくらいがいいらしいが、自分はもう少し固めが好き。
豆の堅さが問題なかったら、市販の納豆を半パック混ぜる。
かき混ぜたら、専用容器に移し替えてヨーグルトメーカーで18時間くらい温める。

出来上がった納豆。時間はかかるけど、とっても簡単にできる。
豆の表面の白っぽいのは納豆菌。

一食分ずつ小分けにする。
乾燥大豆200グラムから、市販の納豆でいうと6食分くらいができる。
多めに分けて4食分にした。
これで完成にしてもいいけど、ヨーグルトメーカーの中国語の説明書によると、さらに冷凍庫で24時間以上冷凍保存する工程がいるらしい。
説明書では、「二次発酵」と書いてある謎の工程だ。
やってみると、何でか分からないけど、大豆っぽさが薄まって、市販の納豆に近い味になる気がする。
自分で納豆を作ると、原価約10元で、12食分作れる。
市販の納豆が3パック12元だとすると、4分の1以下のコストで作れる。
豆の堅さも自分好みに調整でき、味も市販のものより新鮮でおいしいので、しばらくは納豆の自作を続けると思う。
しかし、IH圧力鍋はなかなかすごい。
牛バラ肉でカレーを作ったら、肉がとても軟らかくできて、とても美味しかった。
米も炊けるし、もっと色々作っていきたい。
ラベル:食べ物