2015年05月19日

武夷山観光の感想

労働節の休みに、武夷山に行ってきた。
武夷山は世界自然文化遺産で、中国ではとても有名な観光地だ。福建省と江西省、浙江省の境にある。
とても有名で前から知っていたが、写真なんかを見ると黄山や張家界等のような絶景はなく、特に行きたいとは思わなかった。
今回は、近くの観光地はあらかた行き尽くしてしまい、行くところがなくしょうがなく武夷山へ行くことにした。
しかし、行ってみたら思いの他よい観光地で、何が良かったのかを何点か書いてみたい。

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@武夷岩茶
武夷山周辺は、武夷岩茶という烏龍茶の一種の一大産地で、岩茶という名の通り、急な岩場の合間の小さなスペースに植わっている。なので、武夷山風景区の中がまさに武夷岩茶の本場で、遊歩道の脇のいたるところに茶畑があった。
五月の初めはちょうど新茶の刈入れの時期で、お茶の葉の香りがとてもよかった。茶摘みの光景も楽しめた。
武夷岩茶の中でも特に有名なのが、「大紅袍」という種類で、原産が武夷山で、原木が6株しかない。その6株からとれる本物の大紅袍は500gで10万元(約200万円)したこともあったという。1972年にニクソン大統領が中国を訪問した際に毛沢東がこの大紅袍を送ったらしい。
その6株の大紅袍原木も見ることができ、中国の茶文化を楽しめる。

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A朱熹の故郷等もあり、昔から栄えていた
宋の時代の儒学者で朱子学の開祖として有名な朱熹が、この武夷山周辺で50年以上暮らしていたという。
武夷山周辺は宋朝以降はお茶の交易でも栄えていて、周囲には下梅古鎮、五夫古鎮、和平古鎮等の古鎮もそこそこある。
中国の歴史も感じることができる。

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B歴史が長い。
紀元前の漢王朝の時代に、閩越国という国があり、高祖劉邦の統一事業に協力して王に封じられ、その後武帝の時代に滅ぼされた。その閩越国の首都が武夷山の東側の興田鎮というところにあったという。今は遺跡が整備されて観光地になっているらしい。
それより前になると、先住民族が暮らしていて、崖の途中に棺桶を安置するという「懸葬」という独特な葬儀を行っていたらしく、その2千何百年前の棺桶が武夷山の博物館で見れる。この風習は長江流域や東南アジア等にも広く見られるらしいが、時代が最も早期に見られるのがこの武夷山の界隈らしい。
なぜ棺桶を崖に置いていたのかは今も謎らしい。
懸葬がされていた崖は九曲川下りをしていると見ることができる。
このあたりの神秘的要素があるところも武夷山観光に奥行きを持たせる。

このほか、ホテルは充実していて、五つ星ホテルも10件以上あるし、空港もある。
風景区は1つ2時間程度で観光でき、山上の見晴らしのいい風景をお手軽に楽しめる。
山登り以外に、九曲川下りもあり、休憩しながら景色を楽しめる。

こういうわけで、武夷山は思った以上に楽しめ、さすがに有名な観光地なだけのことはあるな、と思った。
山があって川があって、それこそ山水画のような世界を楽しめ、さらに歴史も感じられる。
写真で見たときはインパクトがそんなにないが、風景以外に文化を楽しむ要素があって、写真だけでは伝わらない良さがあった。
詳細はフォートラベルのほうで追々アップしていければと思う。
タグ:旅行 福建
posted by からみもち at 02:03| 上海 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅行観光(華東地区) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする